翻訳は難しい
週末、国際交流基金とバンクーバー日本領事館主催の映画上映会に行って来ました。
何とも懐かしい日本のテンポの日本の映画でしたが、見終わってからふと思ったことがあります。
タイトルの「猫侍」が英語に訳されて「Samurai Cat」になっていたのですが、サムライ・キャットと聞いたら英語圏の人は「侍の格好をした剣術を操る猫」をイメージするはずです。この映画の主人公「猫にメロメロのお侍さん」とは全く別物です。
ニンジャ・タートルズという映画があったのを覚えていらっしゃいますか?あれは、亀がニンジャの格好をしてニンジャの技をも身につけている、という設定でしたね。
ですから、本当にこのタイトルを意味を変えずに英語にすると、「Samurai with a cat」か、「Samurai and a cat」ってことになるのでしょうが、そうすると、インパクトがイマイチという感じを免れません。
といろいろ考えて、ああ、翻訳をした人は、やっぱりこのプロセスを経て、意味は変わっちゃうけどこれが一番、と選んだタイトルなんだな、と思い至ったわけです。
ただ「侍の風体の刀を操る猫?かっこいい〜!」と期待して見に来た人の中には、「あれ、なんか、違う、、、」と思った人が絶対いるだろうと、そこがちょっと心配でした。
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2017.03.09 15:01
2017.03.09 08:59